銀化会員の句集・書籍(建設中)

銀化に所属するみなさんの句集や著作物をご紹介します。

街のさざなみ

峯尾 文世

出版社 ふらんす堂

発行 2012年9月

頁数 190ページ

定価 2476税別)

【自選10句】

打つよりも引く波音のはつむかし
折鶴のふつくらと松過ぎにけり
先客の靴の濡れある猫の恋
空襲のこと達筆に春の雪
鏡台は正座の高さ祭笛
ゼリー揺れ自分を許さうかと思ふ
鬼灯市夕べを長く使ひけり
売れ残る西瓜に瓜のかほ出でて
沸点はいつときにして敗戦忌
秋晴れが鏡のなかにしか見えぬ

可惜夜(あたらよ)

下村 志津子

出版社 角川書店

発行 2010年8月

頁数 217ページ

定価 2800円(税別)

【自選10句】

可惜夜の鳴らして解く花衣
嫩草やひかりの幅が川の幅
匠には非売のこけし栃の花
田水沸く死者も生者も化粧して
八ツ橋に釘の浮きたつ炎暑かな
稽へてをれば匂ひをくれし桃
山荘や冬を妊る雨の音
夢寐にまで入りたがるよ雪明り
短日や火の色孕むかもめの眼
メトロにも青空の駅つばくらめ